食洗機が故障したらどうする?症状別の原因と対処法、修理の判断基準
運転中に食洗機が突然止まった、エラーコードが表示された、床に水が漏れている。洗浄が終わっても食器が汚れたままという場合も、食洗機故障や一時的な不具合が疑われます。
原因は電源やドアの閉め方といった簡単なものから、給排水ポンプ、制御部品、ヒーターなどの不具合までさまざまです。水漏れや焦げ臭さがある状態で運転を続けると、床やキッチン設備の損傷、漏電につながるおそれもあります。
本記事はビルトイン型と据え置き型の両方を対象としていますが、部品の位置や操作方法は機種によって異なります。この記事では、食洗機の症状から考えられる原因、安全な確認方法、自分でできる対処、修理を依頼する判断基準を解説します。
1.食洗機が故障したと思ったら?まず確認したいこと

食洗機の異常に気づいても、すぐに部品の故障とは限りません。安全を確保したうえで、電源、ドア、給排水、フィルターの順に確認すると、原因を切り分けやすくなります。
水漏れや異臭があれば運転を止める
床やキッチン収納に水が流れている場合は運転を停止し、安全に操作できるときだけ止水栓を閉めます。水がコンセントや電源コードの周囲まで広がっている場合は、濡れた部分に触れてはいけません。
次の症状があるときは、確認のための再運転も避けてください。
- 本体の下や背面から水が流れている
- 焦げ臭いにおいや煙が出ている
- 電源コードや本体が異常に熱い
- ブレーカーが繰り返し落ちる
- 強い衝撃音や摩擦音が続いている
焦げ臭さ、煙、異常発熱、漏電の疑いがある場合は、直ちに使用を中止してください。
水を拭き取るのは、電気に触れる危険がないと確認できる場合に限ります。賃貸住宅のビルトイン型では、修理や本体交換を手配する前に管理会社へ連絡しましょう。
電源とドアの状態を確認する
水漏れや異臭がなければ、電源まわりを目視で確認します。濡れた手でプラグや分電盤に触れたり、コンセントを分解したりしてはいけません。
確認する項目は次のとおりです。
- 電源プラグが抜けかけていないか
- 同じ場所にあるほかの電気設備が使えるか
- ブレーカーが落ちていないか
- 予約運転や一時停止が設定されていないか
- 食器や調理器具がドアを妨げていないか
- ドアがロックされる位置まで閉まっているか
ブレーカーが落ちている場合は、食洗機だけでなく回路側に問題がある可能性もあります。ブレーカーが落ちたときの安全な確認手順も参考にし、何度も復旧操作を繰り返さないでください。
給排水とエラー表示を確認する
電源とドアに問題がなければ、止水栓や外から見えるホースを確認します。ホースの取り外しや本体内部の点検はせず、目視できる範囲にとどめます。
確認しておきたい場所は次のとおりです。
- 止水栓が閉じたままになっていないか
- 給水ホースや排水ホースが折れていないか
- ホースが家具や本体に押しつぶされていないか
- ホースの接続部付近に水滴がないか
- 庫内に排水されていない水が残っていないか
- 画面の文字やランプの点滅がないか
排水できずに水が残る場合は、食洗機が排水しない原因と対処法で、確認できる範囲を詳しく解説しています。
エラーが表示されたら、文字と数字を正確に撮影してください。メーカー名、型番、ホースの状態、水が出た位置も撮影しておくと、修理相談時の説明がスムーズです。
フィルターと食器の入れ方を見直す
運転はするものの洗えない、排水が遅いという場合は、電源を切り、庫内が冷えてから残さいフィルターを確認します。取り外し方は機種ごとに異なるため、必ず取扱説明書に従ってください。
家庭で見直せる項目は次のとおりです。
- フィルターに残さいが詰まっていないか
- 食器が回転ノズルに接触していないか
- 食器を詰め込みすぎていないか
- 大きな食べ残しが庫内に落ちていないか
- 食洗機専用洗剤を使用しているか
- 洗う量に合ったコースを選んでいるか
ドアの閉め直しやフィルター清掃で改善すれば、一時的な不具合だった可能性があります。ただし、同じ症状が再発するときは、操作だけの問題と決めつけないことが大切です。
食洗機によくある故障症状と原因

食洗機故障の原因は、現れている症状によって異なります。まずは主な症状と確認箇所を整理しておきましょう。
| 症状 | 主な確認箇所 |
|---|---|
| 電源停止 | 電源・ブレーカー・ドア |
| 水漏れ | ホース・パッキン・ドア |
| エラー表示 | コード・取扱説明書 |
| 洗浄不良 | フィルター・食器配置 |
| 乾燥不良 | コース・食器量 |
| 給排水不良 | 止水栓・ホース・フィルター |
| 異音 | 異物・食器・内部部品 |
電源が入らない・運転途中で止まる
まったく反応しない場合は、電源プラグ、ブレーカー、ドアロックが関係していることがあります。ドアが閉まっているように見えても、食器がわずかに当たり、安全装置が働いている場合があります。
電源が正常でドアにも問題がないのに動かない場合は、操作部、ドアセンサー、制御基板などの不具合が考えられます。一定のタイミングで毎回止まる場合は、給水、加熱、排水の工程に関連する部品が正常に働いていない可能性があります。
本体やドアから水漏れする
ドアの周囲から水がにじむ場合は、パッキンの汚れや変形、食器による閉まり不良、専用ではない洗剤による過剰な泡が主な原因です。庫内の水位が上がり、ドア側へあふれているケースもあります。
背面や本体下部から出ている水は、給排水ホース、接続部、ポンプ、内部配管などに関係している可能性があります。詳しい位置ごとの見分け方は、食洗機から水漏れする原因と確認ポイントでも確認できます。
エラーコードが繰り返し表示される
エラーコードは、給水、排水、ドア、水漏れ、加熱、制御などの異常を知らせる手がかりです。同じ英数字でもメーカーや型番によって意味が異なるため、共通のコード表だけでは判断できません。
本体ラベルで型番を確認し、メーカーが公開する取扱説明書で該当する表示を調べます。指定された確認をしても再表示される場合は、一時的なエラーではなく、センサーや関連部品の異常が残っている可能性があります。
汚れが落ちない・乾燥が弱い
食器の一部だけが汚れている場合は、詰め込みすぎや向きの問題で洗浄水が届いていないことがあります。フィルターの目詰まり、回転ノズルと食器の接触、洗剤やコースの不一致も洗浄力を低下させます。
配置や清掃を見直しても毎回汚れが残る場合は、噴射する水の勢い、加熱、洗浄ポンプなどの性能が低下している可能性があります。乾燥だけが弱い場合も、コース設定のほか、ヒーターや送風に関係する部品が影響します。
給排水できない・異音がする
給水しない症状は、止水栓、給水ホース、給水フィルターの状態に加え、給水弁や水位を検知する部品の不具合でも起こります。排水できない場合は、フィルターや排水経路の詰まり、排水ポンプの異常が考えられます。
軽い水流音やポンプの作動音は正常な場合があります。一方、突然始まった衝撃音、金属がこすれる音、強い振動は、食器や異物の接触だけでなく、回転部品やポンプの不具合によって生じることがあります。
食洗機の不具合で早めに修理を相談したいケース
基本的な確認をしても改善しない場合や、安全に確認できない場所に原因がある場合は、運転を繰り返さないことが重要です。本体の分解やビルトイン型の引き出しは、漏水や感電、周辺設備の破損につながります。
使用を中止すべき危険な症状
次の症状が一つでもある場合は、電源や水に安全に触れられる状況かを確認し、食洗機の使用を止めてください。
- 本体下部や内部から水が漏れている
- 焦げ臭さ、煙、火花、異常発熱がある
- 漏電が疑われる、またはブレーカーが繰り返し落ちる
- エラーコードが確認後も繰り返し表示される
- 止水栓やホースを確認しても給排水できない
- 強い衝撃音、摩擦音、振動が続いている
- 電源が正常なのに操作を受け付けない
水漏れや電気系統の異常がある状態では、原因確認のために再運転しないでください。
修理を依頼するときは、メーカー名、型番、エラーコード、症状が出た工程を伝えます。水漏れ箇所の写真や異音の動画があれば、訪問前の状況確認にも役立ちます。
修理と交換を判断するポイント
修理か交換かは、使用年数だけでは決められません。機種の状態や故障範囲、部品の供給状況を組み合わせて判断します。
比較するときは、次の項目を確認しましょう。
- 使用期間とこれまでの修理履歴
- 不具合が初回か、繰り返しているか
- メーカーによる部品供給の有無
- パッキンなど一部の問題か、複数部品の故障か
- ポンプ、制御、加熱部品の状態
- 修理見積もりと交換・設置費用の差
- ホース、庫内、ドアなど本体全体の劣化状態
ビルトイン食洗機では、設計上の標準使用期間を10年としているメーカーがあります。ただし、これは実際の寿命を一律に示すものではなく、使用状況や機種によって異なります。
修理費や交換費も、故障部品、設置方法、工事範囲によって大きく異なります。インターネット上の金額だけで決めず、実際の点検結果と見積もりを比較することが大切です。
自分で確認できる範囲と業者へ相談する範囲
家庭で行う確認は、取扱説明書に記載された清掃や設定の見直しまでです。判断に迷ったときは、次の表を目安にしてください。
| 自分で確認しやすいケース | 業者へ相談したいケース |
|---|---|
| ドアの閉め直し | 本体下部の水漏れ |
| 食器の並べ直し | エラーの繰り返し |
| フィルター清掃 | 電源停止・操作不能 |
| 洗剤の見直し | 焦げ臭・発熱・漏電 |
| ホースの目視確認 | 給排水の復旧不可 |
| 取扱説明書の確認 | 強い異音・振動 |
軽い不具合であれば、ドア、電源、フィルター、食器の配置を見直すことで改善する場合があります。水漏れやエラーが再発する、給排水が戻らない、電気に関する異常があるときは、そのまま使い続けないでください。
Setsubi-proでは、食洗機の点検や修理、状態に応じた交換のご相談を24時間受け付けています。ご自身で確認しても原因を特定できない場合は、無理に本体を動かさず、お問い合わせ窓口へご相談ください。
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