漏電の調べ方は?ブレーカーで確認する手順と疑われる症状
漏電ブレーカーを上げてもすぐに落ちる、電気機器に触れるとピリピリする、コンセント付近から焦げたようなにおいがする。このような異常が重なると、住宅内で漏電が起きていないか不安になるものです。
漏電は、電気機器の故障だけでなく、コードや壁内配線の損傷、水濡れ、コンセントの劣化などによっても発生します。感電や火災につながるおそれがあるため、漏電の調べ方を知ると同時に、自分で確認できる限界を理解することが重要です。
この記事では、漏電が疑われる症状、ブレーカーを使って異常な回路を絞り込む手順、考えられる原因、確認を中止して専門業者へ相談したいケースを解説します。
焦げ臭いにおい、煙、火花、異常な発熱、感電のような刺激がある場合は、直ちに電気機器の使用を中止してください。濡れた手や水に濡れた床の上では、分電盤やプラグに触れないでください。
漏電が疑われるときに安全な順番で確認すること
自分で行える漏電の調べ方は、分電盤の外側にある表示やレバーを確認し、異常が疑われる回路や機器を絞り込むところまでです。カバーを外したり、内部の配線や金属部分に触れたりしてはいけません。
周囲が乾いており、煙や焦げ臭などの危険がない場合に限って、次の手順を進めます。
漏電を疑う症状を確認する
はじめに、ブレーカーの状態だけでなく、電気機器やコンセント周辺に異常がないかを目で確認します。触れて確かめる必要はありません。
漏電が疑われる主な症状は次のとおりです。
- 漏電ブレーカーが落ちている
- 上げ直してもすぐに遮断される
- 機器の金属部分に触れると刺激を感じる
- コンセントやプラグに変色がある
- 雨の日や湿度の高い日にだけ落ちる
- 水回りの機器を使うと遮断される
- 焦げ臭、異音、異常な発熱がある
ブレーカーが落ちただけでは、漏電とは断定できません。電気の使いすぎや短絡でも安全ブレーカーは作動するため、どのブレーカーが落ちたかを確認する必要があります。
漏電ブレーカーが作動した直後の対応は、漏電ブレーカーが落ちたときの安全な確認手順も参考にしてください。
分電盤の表示とレバー位置を記録する

操作を始める前に、分電盤全体と各レバーの位置を撮影します。異常が起きた時刻、使用していた機器、天候もメモしておくと、再発条件を整理しやすくなります。
確認する項目は次のとおりです。
- 落ちているブレーカーの名称
- 安全ブレーカーに書かれた部屋や設備名
- レバーの初期位置
- 警告表示や異常な変色
- 漏電が起きた時刻と使用中だった機器
分電盤の構成や名称は住宅によって異なります。表示が読めない、漏電ブレーカーを判別できない、レバーが破損している場合は、推測で操作しないでください。
築年数の経った住宅で分電盤の変色や異音も見られる場合は、古い分電盤に現れる劣化のサインも判断材料になります。
安全ブレーカーで異常な回路を絞り込む

危険な症状がなく、手元と床が完全に乾いている場合は、安全ブレーカーを使って問題のある回路を絞り込めます。パソコンなどのデータを保存し、運転中の機器を止めてから行います。
確認は次の順番で進めます。
- すべての安全ブレーカーを切る
- 製品表示に従って漏電ブレーカーを戻す
- 安全ブレーカーを一つずつ入れる
- 漏電ブレーカーが落ちた直前の回路名を記録する
- 異常が疑われる回路を切った状態にする
この方法で分かるのは、漏電が発生している可能性のある回路までです。壁内配線、コンセント、照明、固定設備のどこに原因があるかまでは特定できません。
漏電ブレーカーが再び落ちた場合は、復旧を繰り返さないことが重要です。異常が疑われる回路を切ったままにし、それ以上の操作を中止してください。
接続中の電気機器とTESTボタンを確認する

異常な回路を絞り込めた場合は、その回路につながる電気機器を確認します。ただし、プラグやコンセントに水濡れ、焦げ、変形、発熱がない場合に限ります。
安全に手が届く範囲でプラグを抜き、機器名と接続場所を記録します。その後に回路を入れても落ちず、特定の機器を接続したときだけ遮断される場合は、その機器の使用を中止します。
すべてのプラグを抜いても落ちる場合は、固定設備や壁内配線の異常が考えられます。コンセントが熱いときは通電を続けず、コンセントの発熱で見逃したくないサインを確認してください。
漏電ブレーカーにTESTボタンがある場合は、表示や取扱説明に従って動作を確認できます。TESTボタンは遮断機構を確認するためのものであり、住宅内に漏電がないことや、発生場所を特定するものではありません。
漏電の症状が続くときに考えられる原因
ブレーカーによる切り分けを行っても症状が続く場合は、機器や配線の絶縁状態に異常が生じている可能性があります。ここでは、現れ方ごとに主な原因を整理します。
特定の機器を使うと落ちる場合
エアコン、洗濯機、給湯器など、特定の機器を動かした直後に漏電ブレーカーが落ちる場合は、その機器の内部や電源コードに異常が生じている可能性があります。
長年使用している機器では、内部の絶縁部品が劣化することがあります。コードの被覆が家具に挟まれて傷んでいる場合や、プラグの根元に負荷がかかっている場合も、電気が本来の経路から外へ流れる原因になります。
雨の日や水回りで発生する場合
雨の日だけ遮断される、水回りの設備を使うと落ちるという症状は、水分や湿気の影響と結びついていることがあります。水分が機器や配線に入ると、電気を遮る絶縁性能が低下します。
発生しやすい場所として考えられるのは、浴室・洗面所、キッチン、給湯器周辺、屋外コンセント、エアコン室外機、雨水が入りやすい外壁付近です。
コンセント付近が濡れている場合は、乾かそうとして触れたり、プラグを抜いたりする行為にも危険があります。コンセントに水がかかった場合の安全な行動と同様に、通電部分から離れることが優先されます。
プラグを抜いても遮断される場合
異常が疑われる回路から電気機器のプラグをすべて抜いても遮断される場合は、壁内配線やコンセント、照明などの固定設備に原因がある可能性があります。
築年数の経った住宅では、配線を覆う素材の劣化や、壁・天井内での損傷が起きることがあります。施工部分の接続不良、動物によるかじり傷など、外から確認できない場所で異常が進んでいるケースもあります。
漏電ブレーカーの動きが不安定な場合
すべての安全ブレーカーを切っても漏電ブレーカーが戻らない、レバーの位置が安定しない、TESTボタンを押しても遮断されない場合は、漏電ブレーカー自体の異常も考えられます。
ただし、家庭でブレーカーの故障と断定することはできません。実際には別の回路や分電盤内部で異常が起きている場合もあり、外観やレバーの動きだけでは区別できないためです。
漏電チェックを中止して早めに相談したいケース
漏電の確認は、危険な症状がなく、分電盤の外側を安全に操作できる場合に限られます。感電や火災につながる兆候があるときは、原因を探し続けてはいけません。
直ちに操作をやめるべき危険なサイン

次の症状が一つでもある場合は、ブレーカーや機器への接触を避け、安全な場所へ移動してください。
- 焦げ臭いにおい、煙、火花が出ている
- コンセントや分電盤が異常に熱い
- 機器に触れたときに刺激を感じる
- 電気設備の近くで水漏れや浸水が起きている
- ブレーカーを戻しても直ちに落ちる
- 分電盤から異音が聞こえる
- 操作するブレーカーを判別できない
通電を繰り返すと、配線の損傷や発熱が拡大するおそれがあります。ブレーカーを何度も上げ直したり、濡れた機器や焦げたプラグに触れたりしないでください。
煙や火災が発生している場合は、その場を離れて緊急通報を優先します。賃貸住宅では、安全を確保したうえで管理会社にも状況を伝えてください。
専門業者による調査が必要な範囲
専門業者による漏電調査では、測定器を使用して回路に流れる電流や絶縁状態を確認します。安全ブレーカーで絞り込んだ情報を基に、電気機器、コンセント、固定設備、壁内配線、漏電ブレーカーを調べます。
原因箇所が特定された後は、損傷した配線や設備の状態に応じた対応が必要です。分電盤のカバーを外す作業、配線への接触、コンセントやブレーカーの交換は、自分で行える確認の範囲には含まれません。
判断の目安を次の表にまとめます。
| 自分で確認しやすいケース | 業者へ相談したいケース |
|---|---|
| ブレーカー表示の確認 | 焦げ臭・煙・火花 |
| レバー位置の撮影 | 感電のような刺激 |
| 回路名の記録 | 水濡れ・浸水 |
| 安全ブレーカーの切り分け | 繰り返す遮断 |
| 乾いた機器の確認 | 分電盤の異音・発熱 |
| TESTボタンの動作確認 | 固定設備・壁内配線 |
ブレーカーを使った漏電の調べ方で確認できるのは、異常が疑われる回路や機器までです。遮断が繰り返される場合は無理に復旧せず、発生時刻や回路名、使用していた機器を記録しておくと状況を伝えやすくなります。
「回路を確認しても原因が分からない」「感電や漏電火災が心配」という場合は、24時間対応のSetsubi-proへご相談ください。漏電箇所の調査から必要な修理まで、安全な復旧をサポートします。
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