コンテンツへスキップ
無料相談
ブレーカー 公開日: 更新日:

漏電ブレーカーが落ちたのはなぜ?安全な確認手順と今すぐできる対処法

earth-leakage-breaker-tripped-thumbnail

リビングでテレビを見ていたら、突然家中の電気が消えた。分電盤を開けに行くと、普段は気にも留めない漏電ブレーカーだけが「オフ」になっていた——。そんな経験はありませんか。落ちたブレーカーを見て「もしかして漏電しているのでは」と不安になるのも当然です。

漏電ブレーカーは、ほんのわずかな電気の漏れ(漏電)を検知して電路を遮断する、大切な安全装置です。感電や火災を未然に防ぐための仕組みですが、誤作動のように感じられることもあります。大切なのは、落ち着いて原因を切り分け、安全に復旧させることです。

なお、ブレーカー全体の種類や基本的な復旧手順、安全ブレーカーとの違いについては、別の記事「ブレーカーが落ちたらまず試す確認手順と安全な復旧方法」で詳しく解説しています。本記事では特に漏電ブレーカーに焦点を当て、落ちたときに家庭でできる確認方法と、考えられる原因、専門業者に相談すべきケースをまとめます。

漏電ブレーカーが落ちたときにまず確認すること

漏電ブレーカーが落ちた原因を特定するには、安全に配慮しながら段階的に進めることが欠かせません。ここでは、資格や特別な道具がなくても家庭でできる確認手順を紹介します。以下の順番でひとつずつ試し、問題を切り分けてください。

安全の確保

まず、作業を始める前に周囲の安全を確保します。電気と水は相性が良くないため、以下の点を必ず守ってください。

  • 手が濡れている場合は、しっかり拭いてから操作する
  • 足もとに水気がある場所では作業しない
  • 分電盤の周囲に水のかかるものや金属類がないか確認する

もし分電盤から焦げたような臭いがしたり、盤の表面が熱くなっていると感じたら、直ちに操作を中断し、専門業者に連絡してください。

すべての安全ブレーカーをOFFにする

漏電ブレーカーが落ちている状態で、まずは分電盤内のすべての安全ブレーカー(分岐ブレーカー)を手動で「オフ」にします。

  • 安全ブレーカーのレバーを一つずつ「切」の位置まで倒す
  • このとき、漏電ブレーカー自体はまだ触らず、そのままにしておく

こうすることで、各回路を完全に切り離した状態になり、原因の切り分けがしやすくなります。

漏電ブレーカーを再投入する

すべての安全ブレーカーをオフにしたら、いよいよ漏電ブレーカーを「オン」にしてみます。

  • 漏電ブレーカーのレバーを「入」の位置までしっかり押し上げる
  • この状態で漏電ブレーカーがすぐに再び落ちる(トリップする)場合は、漏電ブレーカー自体の故障か、分電盤内部での重大な漏電が疑われます。その場合は、これ以上の操作を止めて、3章の対処に進んでください。
  • 漏電ブレーカーがオン状態を維持できれば、次のステップへ進みます。

原因となった回路の特定

分電盤を点検する様子

漏電ブレーカーが入っている状態で、先ほどオフにした安全ブレーカーを一つずつ順にオンにしていきます。

  • 安全ブレーカーを上から順に一つずつ「入」にする
  • あるブレーカーを入れた瞬間に漏電ブレーカーが再び落ちた場合、その安全ブレーカーが担当する回路に漏電の原因があると判断できます
  • 落ちた安全ブレーカーはすぐにオフに戻し、それ以外のブレーカーはオン状態を保ちます

この手順で、漏電の発生している回路を特定できます。たとえば「キッチン」や「洗面所」など、部屋やエリア単位で絞り込めます。

機器の切り分け

漏電が疑われる回路がわかったら、その回路につながっているすべての電気機器のプラグをコンセントから抜いてください。

  • 照明器具や備え付け機器以外の、差し込み式の家電製品をすべて抜く
  • エアコンや冷蔵庫など、抜くのが難しい機器はそのままでも構いませんが、後から確認します

プラグをすべて抜いた状態で、先ほど落ちた安全ブレーカーを再度オンにしてみてください。

  • 漏電ブレーカーが落ちなければ、抜いた機器のいずれかに漏電の原因があったと考えられます。機器を一つずつコンセントに戻しながら、どの機器でブレーカーが落ちるかを特定してください。
  • プラグをすべて抜いても漏電ブレーカーが落ちる場合は、コンセント自体や壁内の配線に問題がある可能性が高く、専門業者による調査が必要です。

最後に、この確認作業の途中で「今まで気にならなかったのに、急に電気代が上がっていた」「水道管や家電に触れるとピリピリとした刺激を感じる」といった兆候があった場合は、すでに微弱な漏電が続いていたサインかもしれません。こうした場合も、自己判断せずに専門家に相談することをおすすめします。

漏電ブレーカーが落ちる主な原因

1章の確認で特定した回路や機器から、漏電の原因をある程度推測できます。ここでは家庭でよく見られる原因を整理します。いずれも、仕組みを理解することで今後の予防や適切な対応に役立ててください。

湿気や結露による漏電

 洗面所や浴室周辺、屋外の防水コンセントなどは、湿気や雨水の侵入によって漏電が発生しやすくなります。 特に梅雨時や冬場の結露がひどい時期は、一時的な漏電が起こり、乾燥すると自然に収まることもあります。しかし、繰り返す場合は絶縁が劣化している可能性があり、注意が必要です。

配線や絶縁体の劣化

 住宅の電気配線は、壁や天井裏など目に見えない場所に張り巡らされています。長年の使用によって電線の被覆(絶縁体)が硬化・ひび割れを起こすと、そこから微弱な電流が漏れ出すことがあります。とくに築年数の経った住宅では、経年劣化による漏電リスクが高まります。

家電製品の故障や水没

漏電した洗濯機

 洗濯機、温水洗浄便座、冷蔵庫、エアコンなど、水や熱を扱う家電は内部で絶縁不良が起きやすく、漏電の原因になります。 たとえば洗濯機の底部に水がたまったり、エアコンの室外機で配線が傷んでいたりすると、漏電ブレーカーが反応します。

コンセントまわりのトラッキング現象

 コンセントとプラグの隙間にほこりがたまり、そこに湿気が加わることで、電気が表面を伝って流れる「トラッキング現象」が発生します。 これが進行すると発熱し、ついには発火に至る危険性があります。火災の原因にもなり得るため、発見したらすぐに使用を中止し、清掃または交換が必要です。

その他の原因

 沿岸部では塩害により配線や接続端子が腐食して漏電しやすくなることがあります。また、屋根裏や壁の内部にネズミが侵入し、電線をかじって絶縁が損なわれるケースも報告されています。 さらに、落雷による瞬間的なサージ(異常電圧)が漏電ブレーカーを誤作動させることもあります。一度きりの落雷で再投入後に安定するなら様子を見られますが、繰り返す場合は点検が望ましいです。

消防庁の資料によれば、電気設備の不具合に起因する火災は毎年一定数発生しており、漏電の早期発見と対処が重要とされています(消防庁 電気火災予防)。

これらの原因のうち、湿気やほこりが原因の比較的軽度なものは、清掃や乾燥によって改善することもあります。 しかし、配線や絶縁の劣化、家電内部の故障、トラッキング現象が疑われる場合は、決して自分で分解・修理しようとせず、専門業者に任せてください。漏電を放置すると、30mA程度の微小な電流でも感電事故を招き、また漏電に伴う発熱が火災へとつながる恐れがあります。安全のためにも、原因を正しく見極めたうえで適切に対処することが重要です。

自分で対処できないときは専門業者に相談を

電気工事士が分電盤を点検する様子

1章の手順で原因回路や原因機器を特定でき、かつそれが湿気や特定の家電の一時的な不具合によるものであれば、該当回路をオフにしたまま様子を見る、あるいは機器を買い替えるなどの対応が可能です。しかし、以下のようなケースでは速やかに専門の電気工事店や弊社のような業者に連絡することを推奨します。

  • 漏電ブレーカーが、全分岐をオフにしても投入できない
  • プラグをすべて抜いても漏電ブレーカーが繰り返し落ちる
  • 分電盤やコンセントから焦げ臭い臭いがする、あるいは触れると異常に熱い
  • 原因の特定ができず、再発の不安が拭えない

これらの症状は、壁の中や分電盤内部での深刻な漏電、あるいはブレーカー自体の故障を示している可能性があります。無理に通電を続けると火災や感電のリスクが高まるため、直ちに使用を中止し、専門業者に点検・修理を依頼してください。

一時的な対処として、漏電が発生している回路の安全ブレーカーだけをオフにし、他の回路は使用できる場合があります。ただし、原因を完全に取り除いたわけではないため、その回路は絶対に使用しないよう注意してください。また、漏電ブレーカーが落ちたからといって、針金などでレバーを固定するような危険な行為は絶対にしないでください。

以下の表は、これまでに説明した内容を基に、自分で確認・対処できる可能性があるケースと、専門業者に相談すべきケースを整理したものです。判断に迷うときの参考にしてください。

自分で確認・対処できるケース業者へ相談すべきケース
一度の落雷が原因で再投入後は安定している漏電ブレーカーが何度も落ちる
特定の家電を抜いたら現象が止まった分電盤本体が熱い、焦げ臭い
湿気が原因で乾燥後は問題なく使用できる全ての分岐を切っても主幹が入らない
プラグのほこりを清掃したら改善した原因の特定ができず不安がある
築年数の経った住宅で配線の更新履歴がない

漏電は目に見えにくい分、発見が遅れがちです。「なんとなく怖い」と思ったときは、無理に自分で解決しようとせず、専門の業者に点検を依頼するのが最も安全な選択です。

Setsubi-proでは、漏電ブレーカーが落ちた原因の特定から、配線や漏電ブレーカー本体の交換、分電盤の点検まで、24時間体制でご相談を承っております。小さな不安でもかまいません。どうぞお気軽にお問い合わせください。


【Setsubi-proについて】

電気設備・水回り設備のトラブルに対応しています。

 

受付: 24時間365日

対応エリア: 東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県・栃木県

TEL: 050-8896-6909

 

お問い合わせはこちら

関連記事

電話相談無料!年中無休で対応 050-8896-6909無料相談